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BGM拡張のヘルプ
BGM拡張を使ってできること
- より細かい条件(マップID、月、日、時間帯)によるサウンドファイル演奏。
- 上記の条件で、複数のファイルを指定することでそれらを候補としたランダム再生。
- ループ再生。
- BASS.dll, BASSMIDI.dll による演奏。
- mid形式のファイルの演奏で、サウンドフォントの利用。
- ogg/flac形式のファイルの演奏。
- BASSプラグインによる他形式ファイルの演奏。(別途設定を要するものは使用できません。)
- BGM拡張のマスターボリューム設定、演奏ファイルごとのボリューム設定。
サウンドフォント
通常の音声ファイルは録音して作成されているので、そのまま流すことができます。
一方、MIDIファイルは楽譜のようなもので音源(≒楽器の音色)が含まれていません。そのため、MIDIファイルを演奏するときは音源が必要になります。
音源は
- OSに付属
- 演奏ソフトやドライバに内蔵
- 音源ファイル(サウンドフォントはこのタイプ)
- ケーブルで接続する外部音源
などの形態があり、そのうち何が利用できるかは演奏ソフトによって異なります。
Elona Extenderの場合はMCI(MIDIマッパーでの選択による※)、DirectMusic(OS付属の音源)またはBASSMIDI(サウンドフォント)を利用できます。
※特に何も設定していない場合、OS付属の音源となります。別途ソフトウェアをインストールするなどでサウンドフォントで鳴らしたり、外部音源で鳴らしたりできます。
サウンドフォントには高音質を狙ったものや、過去のゲーム機に似せたもの等が存在します。
設定方法
内蔵musiclist.txtを使用しない
Elona ExtenderのBGM拡張機能は、
「あるファイルが演奏されようとしたとき、別のファイルを演奏する」
機能です。
つまりヴェルニースの曲を変更したい場合、
「pop01.mid(ヴェルニースの曲)が演奏されようとしたときに、別の曲を演奏する」
ように指定を行います。
しかしヴェルニースでpop01.midが演奏されるのは、Elona標準のBGM設定ファイル(musiclist.txt)でそのように設定されているためです、
このファイルが編集されている(mp3パックを導入するなども含む)と、想定通りに動作しなくなります。
内蔵musiclist.txtはそれを防ぐための機能で、Elona Extenderに内蔵したmusiclist.txt(中身はElonaの初期状態と同じ)を読み込ませるものです。
演奏ファイルはmusiclist.txtで指定して、BGM拡張機能はサウンドフォントで演奏するためだけに使いたいというような場合に「内蔵musiclist.txtを使用しない」を「オン」にしてください。
MIDI演奏方法
MIDIファイルの演奏方法を設定します。
MIDI以外のファイルはこの設定にかかわらずBASSで演奏されます。
MCI | MCIを使用します。 外部MIDI音源などを使用する場合に選択します。 特にその手のものが無くても音は出ますが、曲の切り替えでもたつくことがあります。 |
Direct Music | Direct Musicを使用します。 サウンドフォントも外部音源も使用しない場合はこれがおすすめ。 ※Elona本体のDirect Musicとは演奏が若干異なります。(ヴェルニース等) |
BASSMIDI | BASSMIDI.dllを使用して演奏します。 サウンドフォントを使用できます。 |
※MIDIファイルによってはバンクセレクトを使用して音色を指定しているものがあります。しかし、拡張された音色はDirectMusicには収録されていないので鳴りません。ただし、演奏エンジンによってはバンク指定を無視することで「標準の」音を鳴らすようになっています。
元のファイル
BGM拡張は、Elonaが音楽を演奏しようとしたときに、別のファイルを演奏させるという動作をします。そのため、演奏条件としてどのファイルが演奏されようとしたかを指定します。街の音楽を変更するのであれば、その街で演奏されるファイル名を指定することになります。
Elonaでは、同じ音楽が流れる場所 (例:ダルフィと店と博物館) があります。そのような場所で別々の設定を行うには、コロンに続けてマップIDを指定します。
(例:ダルフィの設定をしたい場合は、マップIDが14なので happymarch.mid:14 と指定する)
マップIDは実際にそのマップにいるときに、音楽コントロールパネルで確認できます。
音楽コントロールパネルはBGM拡張機能がオンの時に、タスクトレイアイコンのメニューから表示できます。
月・日・時間帯
元のファイルの条件を満たしたときに、時刻に応じて演奏ファイルを指定できます。
演奏ファイル
元のファイルと月・日・時間帯を満たしたときに演奏するファイルを指定します。
複数指定することも可能です。この場合はランダム再生となります。
複数の項目が条件を満たしたとき
まずマップID付きの条件を探します。演奏候補が無かった場合は、マップID無しの条件を探します。複数の演奏候補がある場合はその中からランダムで再生します。
同じ曲が複数回候補になったときは、その分だけ選曲率が上がります。
マップID指定に対応したバージョン(200215)から、演奏候補になる条件が変わりました。
これまでは条件を満たしたすべての行が候補になっていましたが、これからはまずマップID付きの条件を探し、演奏候補が無い場合にマップID無しの条件を探します。
(注:ダルフィはMapID:14、博物館はMapID:101、店はMapID:102)
happymarch.mid:14,*,*,夜,file1.mp3 # ダルフィ(夜)
happymarch.mid:101,*,*,*,file2.mp3 # 博物館
happymarch.mid,*,*,*,file3.mp3 # ダルフィ・博物館・店
◆200215以前のルール
- ダルフィ(夜)ではfile1.mp3またはfile3.mp3が演奏されます。
- ダルフィ(夜以外)ではfile3.mp3が演奏されます。
- 博物館ではfile2.mp3またはfile3.mp3が演奏されます。
- 店ではfile3.mp3が演奏されます。
◆現行ルール
- ダルフィ(夜)ではfile1.mp3が演奏されます。
(ダルフィはマップID付きの条件が設定されていて演奏候補があるので、3行目を無視) - ダルフィ(夜以外)ではfile3.mp3が演奏されます。
(ダルフィはマップID付きの条件が設定されていますが、時間帯指定によって演奏候補が無いので、マップID無しの条件を探します…3行目が有効) - 博物館ではfile2.mp3が演奏されます。
- 店ではfile3.mp3が演奏されます。
マップIDは実際にそのマップに行くことで音楽コントロールパネルに表示されます。また、設定画面でもある程度は対応しています。
mcEExBattleについて
グローバルマップで敵の襲撃に遭ったときの音楽を指定できます。「元のファイル」での説明と矛盾していますが、元のファイルに頼らない動作については現在実験の段階にあり、これもその一つとなります(他に3つあるmcEEx***も同様)。なので将来的には「元のファイル」ではなく、ネフィアのタイプ(洞窟とか森とか)、階層の深さなどを条件として指定できるようになるかもしれません。
BGM拡張機能の演奏条件を満たさなかった場合
musiclist.txtの指定どおりに演奏されます。
つまりサウンドフォントを使いたいが演奏ファイルはそのままでいいという場合は演奏条件を空白にしておけばOKです。
musiclist.txtに変更を加えていて、その内容で演奏させたい場合は「内蔵musiclist.txtを使用しない」を「オン」にするとよいでしょう。
音楽コントロールパネル
BGM拡張が有効な環境でElonaを実行しているとき、音楽コントロールパネルを表示できます。ここでは演奏候補を確認できますので、ランダム選曲にしたファイルが演奏されない曲がある場合に、それがたまたまのことなのか、設定ミスやエラー(設定したファイルが存在しない等)で候補にすら上がっていないのかを確認することができます。